寝たきりにならないために
高齢者のねたきりの予防の視点から 介護方法についてカキカキしますね。
日本でのこれからですが 65歳以上の人口の増加し 半世紀後には 3人に1人
という超高齢社会が到来するといはれます。
また、要介護高齢者が、65〜69歳では1,5%ほどであった要介護高齢者の
発生率は80〜84歳では11,5% 85歳以上では24%ということで4人
に1人は介護が必要な状態になるものと見込まれています。
介護の長期化 重度化もさけばれていて 寝たきりになった割合をみると 3年
以上の寝たきりのお年寄りは全体の半数 1年以上の寝たきりの割合では4分の3。
65歳以上の平均寝たきり期間は 8,5ヶ月 という数字がでてます。
介護の問題は人ごとではないということですね。
では なんで「ねたきり」になってしまうのか。その原因を見ていきたいと思います。
「ねたきり」の原因の第一位は「脳卒中」身体にマヒが残ってうごけなくなり、
そのまま「ねたきり」となってしまうということです。
昔は「脳卒中」というともう助からないといはれてきましたが、医学の進歩で助かるように
なってきました。
2番目は「老衰」。かぜなどをこじらせて そのままねこんでしまった。というものです。
高齢者の場合は若い人と比べると身体的な変化の現れ、自覚が鈍いのが一般的で
最近元気がないなって思っていたら急に熱がでて、病院に行ったら肺炎になっていた。
ということがよくあります。
ご飯の食べの量や、排泄の感覚など注意してみてみるといいでしょう。
軽く寝込んだつもりでもそれがそのままというのは 足の筋力が落ちてしまって
うごけなくなったということでしょうか。
3つ目は外傷 骨折で歩けなくなって寝たきりというものです。こちらも骨折して
だいたい2ヶ月から3ヶ月は病院に入院ということになりますが、そうするとベットで
寝っぱなしの状態になるわけです。当然リハビリを開始しても以前のような筋力は
もどらずに「ねたきり」になってしまう。ということだとおもいます。
「ねたきり」になると どうしていけないんでしょうか? よく介護をされる方から
「ねたきり」になったほうが、おむつを変えるだけだから楽でいいんじゃない?って
いはれることがあります。
でもこれは 大きな間違いです。「ねたきり」となると さまざまな弊害がでてきます。
1 心肺機能の低下 ねたきりになると 日常的な活動が鈍り 呼吸や心臓の耐力が
低下します。貧血を起こしやすくなったりします。また 肺の
機能も低下して咳がでやすくなったりします。
体を水平に保ったままだと 体がそれになれてしまって、心臓
が血液を送り出すポンプの力がおちてしまうためです。
2 ぼけ症状 人と接する機会が減って 会話も減ってしまうと以前よりも頭
の刺激がなくなり、ぼんやりすごすことになります。そうなる
と言葉を忘れてしまったり ぼけ症状が現れることがあります。
3 消化機能の低下 体が横の状態だと 食べものものどにせき込みしやすくなり、
嚥下障害が起きやすく誤嚥性肺炎をおこしやすくなります。
また排泄の方も ぼうこうや肛門の機能がよく働かず、失禁や
ゆるい便がでやすくなります。
4 床ずれ 床ずれは 体の同じ部分が圧迫され続けると その部分の血液
の流れが悪くなり、組織が壊死してしまうものです。痛くて本
人もつらいですし、傷口に緑のう菌などがついて敗血症をおこ
して 命に関わることがあります。
5 骨粗鬆症 女性は閉経後、ホルモンの関係で 体内のカルシュウム濃度が
低下し 骨が「すかすか」の状態になりやすい傾向にあります。
また 寝たきり状態では骨に力(重力)が掛かりにくく細く
なってしまいます。ほんのささいな寝返り等でも骨折してしま
うことがあります。
6 筋力の低下 ちょっと調子が悪くなったといって2,3日風邪などをひいた
りして寝込むと その後起きるのに つらくなったり また拘
縮といって関節の動きが悪くなったりします。
骨と同じように 筋肉もつかわないと細くなり また拘縮など
動きが悪くなったりします。
片マヒなどの場合は 関節部分で変形 せん足や亜脱臼などお
こしやすくなったりしますので、注意が必要です。
上記のような弊害が「ねたきり」状態になると現れてきますし、またいろんな病気を
起こしやすくなったりいたします。
やはり 寝たきりにさせない方がいいということですね
寝たきり予防のために
寝たきり予防に当たっては 次のことに注意してみてみましょう。寝たきりの状態に
なっているのはなにが原因なのか。考えてみましょう。
いちばんの予防は やはり日頃の日常生活を気をつけて 食事や運動 睡眠などを
とり規則正しい生活をすること。体長の変化に気を配り、健康管理をすることです。
またリハビリなどを行い 寝たきりにならないように個人個人で気をつけることが大事です。
高齢者人口が増えるといってもみんながみんな要介護老人になってしまう
わけではありませんから。
あと介護してあげれないので「寝かせきり」にしている状態か、本人が動きたく
ないっていって「寝た」状態になっているのかで対応がかわってきます。
「寝かせきり」の状態であるならば、家庭での介護量が足らない状態である
わけですから、介護量を増やして対応することを考えましょう。
ひとつは家族内で「介護の役割分担」がどうなっているのか。考えてみてはどうでしょうか。
お嫁さんや 奥さんばかり介護をしている状態になってませんか。
介護は24時間、休むことなくつづきますがどうしてもひとりでは介護をしてあげる
にも限界がありますし また介護者が寝込んでしまったり、体調を壊してしまうという
ことが起きる危険性があります。
家族内で話し合い 分担できるところは分担してあげましょう。けっして介護者を
追い込むような 押しつけにならないようにしてあげましょう。
また 介護疲れ等で休養したい場合は「短期入所」(ショートステイ)の利用等活用してみましょう。
自営業や仕事等で日中家庭で介護が難しい場合があります。そういった場合は
公的な介護サービスを利用したり、さまざまな社会資源の活用を考えてみられたらどうでしょうか。
デイサービスやデイケア ホームヘルパーさんを利用して散歩に連れ出す。
おむつなど時間を決めて変えてもらう。などされればどうかなっておもいます。
「寝たふり」の状態であるならば 本人に寝た状態からの脱却 手助けを試みてみましょう。
生活を見直し 朝起きたら着替えをするとか 食事は起きて家族全員で
食堂棟で行うなど寝食分離に心がけてみましょう。
ただ起こすだけでは長続きしませんし なにかの目的やきっかけづくりも大事です。
どっか旅行に行くとか お墓参りに行くとかなんでもいいんです。あせらずに
長い時間をかけて少しづつ寝たきりの状態から脱却すればいいのですから。
お孫さんなどに「あそびにいこう」声かけてもらうというのも奥の手かも
しれません(笑)有効に活用しましょう。
徐々に起こそう
まず 寝たきりからの脱却には 段階があります。急に起こしたりせずに本人の
体調等を注意深く観察して 徐々に行いましょう。
1 寝返りが打てるか
まず 寝返りが打てるようになることから始めましょう。いきなりは
起こせないですから。寝たきりになっても 結構上半身の とくに腕の力は
なかなか衰えないもんですよ。
ベットだったら横の手すりをもつなどして 横になれるかやってもらいましょう。
おむつ交換の時なんかやるといいかな。そうすると1日4回ぐらいはやることに
なりますから。また おしりをあげてもらうことをやってもらうと 腹筋の力が
付いて おむつがとれるきっかけになります
2 上半身起こしてみましょう
寝返りが打てるようならつぎは半身起こしてみましょう。健側の手のひじを
じくにしておこせるかが鍵です。体を横の状態にしてうでをのばして 頭をあげて
おこしてみましょう。
てのいちがわるいと 肘を視点におきれないです どこがいちばん楽に起きれるか
試行錯誤をしてみてください。
電動ベットを使っているかたは それを利用してもいいです。ただし急に起こすと
起立性貧血をおこしたりしますので、注意してください。最初は15度ぐらい
次は30度 次は60度ぐらいと徐々にあげましょう
あと ずりおちたりすることがあるとおもうので クッションやざぶとんなど
つかっておちないように 膝の下や 足下にかいなど 工夫しましょう
3
ベットに端座位にさせましょう
ではつぎに 立つまでの前準備です。ベットに足をおろして 端座位にしてすわらせましょう。
まず 上半身をおこします。そして 足の部分に介助者が おしりと基点にして
こまのように(これをトルクアクションといいますが)まわして あしをベットの
下におろして 健側の手をベットの手すりなどを持たせて安定させて 座らせます。
電動ベットなどりようのひとは 上半身だけあげてすると らくにできますよ
たちあがりは 急にせずに 手すりなどを持って バランスをとりながら
おこなってくださいね。(介助者は横に立って バランスを崩した際にすぐに
対応がとれるよう注意深く 事故防止に努めてくださいね。)
移動バーなど介護用品を利用すると 立ち上がりがしやすくなります。
十分に立てるようになったら ベットの横にポータブルトイレなどを置いて
そこに移れるようにしていきましょう。
4.でも、おきることって、ちょっとしたきっかけで 寝たきり老人からの脱却
できるところもあるんです。
たとえば、植物が好きで、いけばななど若いときに趣味でしていたという
のがあったとします。ちょっとした病気で寝込んでしまってなかなかおきられなくなってしまいました。
そんなとき ベットを移動して庭の見える明るいところへ変えたところ 庭に自分が好きだった
ゆりの花を咲いているのをベットの上から見つけました。
若いときにいけばなをしていた自分を思いだして そばにいってみてみたいとおもうようになりました。
これをきっかけで リハビリを始めて 庭へ最初は車椅子で出たりしてましたがそのうち つたわってなら
あるけるようになって 寝たきりから脱却した事例も ケアマネとして経験してます。
どおですか? ほんのちょっとしたきっかけとかで あきらめていた 歩くというものも うまくまわりが気づいたり
アプローチすればなんとかできることもあるんですよ。
あせらずに すこしづつにおねがいします
介護者側もたいへんでしょうが でも介護される側も 自分の体のこと
とっても不安を持ってます
気持ちも考えながら 支えてあげてくださいね
