認知症についての知識。

認知症について症状とか認知症にならないようにするためには
どうするのか。
認知症にかからないために予防など説明をしています。

お年寄りのからだのことをいろいろ書いてきましたが、今回は「認知症」
について書いていきます。

年をとると誰でも忘れっぽくなったり、人の名前がとっさにでなかったり
なにかしようと立ち上がったあと「何をするんだったかな?」と
いうことがしばしばあることと思います。

記憶力の衰えとともに、物事を理解すること、判断する能力が低下して
日常生活に援助が必要な状態になり、生活をするのが困難になる病気
「認知症」といえます。

「認知症」は単に加齢に伴ってでてくる「物忘れ」と違って
病気なので専門の医師にかかって判断を受けること。早期発見 早期治療
がなによりも大切です。

■老化による物忘れと病的な痴呆のちがい。

  • 老化による物忘れと病的な「認知症」のちがいについて
    簡単にまとめてみました。
   老化による物忘れ       病的な痴呆(認知症)


原因   生理的変化         脳の病気

記憶   体験の一部を忘れる。    体験のほとんどを
                   忘れる

     食事を食べたことは覚えて  食事をしたこと
     いるがおかずの一つが思い  そのものを忘れる
     出せない 

自覚   忘れっぽいことを自覚    自覚していない<
     している
     最近ぼけてきたという

問題行動 なし            はいかい
                   奇声 不潔行為
                   暴力行為等
                   問題行動がみられる。


■認知症の原因  なぜ認知症になるのか?
  • 「認知症」の原因 

    「認知症」の発生のメカニズムは詳しくはわかってません
    が、なんらかの作用で脳の細胞が死滅して判断や理解する
    ことが困難になることのようです。

    タイプとして 大きくアルツハイマ−型老年痴呆という
    もの。なんらかの作用で脳が萎縮して、脳細胞が失われて
    いくものです。

    「認知症」の進行は徐々にすすみ、息子や娘の顔や自分の
    名前すらわからなくなってしまうこともあります。
    生活全般にわたって介護が必要となることが多いです。

    早い人は40歳から50歳頃 発病してしまうことがあります。
    欧米ではこのタイプが多いといはれています。

    もうひとつは、脳血管性痴呆症です。脳の血管が切れて、
    脳梗塞をおこし、脳細胞が死んでしまったことによりでて
    くる「認知症」です。

    こちらのほうは症状が段階的に進みます。
    (梗塞がおきるたびにびどくなっていきます。)

    人格の水準は比較的保たれます。ただときには泣いたり
    笑ったり感情の起伏が激しいことがあります。
    (これを感情失禁といいます。)

    また 脳の細かい毛細血管で梗塞が起きて 気づかない
    うちに症状が進んでしまうことがあります。
    (多発性脳梗塞)
    こちらは 普段から運動したり、食事療法など予防の
    手だてはあると思います。

    その他としてアルコ−ル依存などの内科的疾患から起こる
    ものや、脳腫瘍栄養代謝異常などの脳の構造上の障害から
    原因の「認知症」もあります。

    上記でも述べたとおり、「認知症」は病気です。
    物忘れなどの原因はどこから来ているのか。
    わかることで対応なども違ってきます。


■予防について

  • 「認知症」にならない予防対策としてつぎのようなこと
    が考えられます。

    1.成人病を予防して、脳血管障害を防ぎましょう。
      「認知症」のタイプとして脳血管性痴呆症をあげて
      いますが、まずこれの予防として高血圧や糖尿病など
      の病気にならないようにつとめることが大事です。
      塩分や水分、食生活に注意しましょう。

    2.けがや病気によるねたきりにならないように
      気をつけましょう。

      ねたきりになると、日常の刺激がなくなって
        ぼんやりしたり、「認知症」を起こす原因につながり
        ます。
       
        またねたきりにならないことは介護者の負担軽減にも
        なります。

    3.生活環境の急激な変化はさけましょう。
      年齢を重ねるうちに高齢者は友人や配偶者の死、
        ひっこしなど、さまざまなことを経験しますが、
        時にはこのことが「認知症」の引き金となって
        しまうこともあります。

      家族や周りの人のあたたかい気持ちでそうした不安感や
      孤独感、喪失感をカバ−してあげましょう。

    4.趣味や生きがいを持って生活にはりを
       もたせましょう。


      なにもせずにすごしていては脳細胞の活性がなく、
        刺激も少なくなり「認知症」になるきっかけを
        つくってしまいます。

      若いときに習っていた趣味や好きなこと。興味のある
        ことをとりいれて生活にはりを持たせましょう。

      男性の方で趣味がないというひともいますが、
        これまで社会で役割を持ってきた人が多くないですか?

      そういうかたは何か役割を与えて生きがいを持って
      もらいましょう。
     
    5.「認知症」は早期発見、早期治療が大事です。

      日常と違った行動が目立ってきた。おこりっぽくなって
      きた。買い物でお金の計算ができないといった症状が
      かんじられておかしいなと思ったら主治医に相談し、
      また専門医に受診し、CTやMRIなど脳の検査を
      受けましょう。
      (脱水からの異常や老人性うつ、せん妄といった、「認知症」ではないけれども認知症症状によく似た状況が現れる場合があります。) 

    「認知症」は、脳に障害が起こる病気です。
    早期治療、早期対応がとっても大事。
    最近おばあちゃん、ぼけてきたねえ。で のんびり
    してると どんどん進行をします。

    最近、おかしいなあということがおこったら 
    医療機関の相談をしましょう。

     

■家族が気づく痴呆の所期の症状
こんなこと、ありませんでしょうか。相談などでの具体例を挙げてみます。同じことを何度も言ったり聞いたりする。説明してもすぐ忘れる。ものの名前が出てこなくなった。置忘れやしまい忘れが多くなってきた。以前はあった関心ごとや趣味がなくなった。しなくなった。日課をしなくなった。だらしなくなった。いつも同じ服を着ている。入浴を嫌がるようになった。時間や場所の認識ができなくなった。うちにかえってこれなくなった。計算の間違いが多くなった。お店でかいものができなくなった。おつりをまちがえてお客さんに渡してしまう。財布や、大事なものが盗まれた。誰かとったという。ささいなことで怒りっぽくなった。きゅうに泣き出したりする。蛇口やガスの元栓の締め忘れ、トイレの後始末の水を流さなくなった。いきつけのたとえば病院など行き先がわからなくなった。テレビを見ていても 関心がなく 理解できない。近所のひとの顔がわからない。どおでしょうか? いくつもあてはまるようならちと黄色信号かと。かかりつけのお医者さんや 神経内科、精神神経科 老年科、ものわすれ外来 メモリークリニック 脳神経科などの専門の先生に診察や相談を受けましょう。まわりのものの対応によっては、痴呆の症状や、問題がおきている
症状が治まったりかるくなったりすることもあります。