認知症高齢者についてポイントなど
お年寄りのからだのことをいろいろ書いてきましたが、今回は「認知症」
について書いていきます。
年をとると誰でも忘れっぽくなったり、人の名前がとっさにでなかったり
なにかしようと立ち上がったあと「何をするんだったかな?」と
いうことがしばしばあることと思います。
記憶力の衰えとともに、物事を理解すること、判断する能力が低下して
日常生活に援助が必要な状態になり、生活をするのが困難になる病気が
「認知症」といえます。
「認知症」は単に加齢に伴ってでてくる「物忘れ」と違って
病気なので専門の医師にかかって判断を受けること。早期発見 早期治療
がなによりも大切です。
老化による物忘れと病的な認知症のちがい。
- 老化による物忘れと病的な「認知症」のちがいについて
簡単にまとめてみました。
老化による物忘れ 病的な痴呆(認知症)
原因 生理的変化 脳の病気
記憶 体験の一部を忘れる。 体験のほとんどを忘れる
食事を食べたことは覚えて 食事をしたこと
いるがおかずの一つが思い そのものを忘れる
出せない
自覚 忘れっぽいことを自覚 自覚していない<
している
最近ぼけてきたという
問題行動 なし はいかい
奇声 不潔行為
暴力行為等
問題行動がみられる。
「認知症」の原因 なぜ認知症になるのか?
- 「認知症」の原因
「認知症」の発生のメカニズムは詳しくはわかってません
が、なんらかの作用で脳の細胞が死滅して判断や理解する
ことが困難になることのようです。
タイプとして 大きくアルツハイマ−型老年痴呆という
もの。なんらかの作用で脳が萎縮して、脳細胞が失われて
いくものです。
「認知症」の進行は徐々にすすみ、息子や娘の顔や自分の
名前すらわからなくなってしまうこともあります。
生活全般にわたって介護が必要となることが多いです。
早い人は40歳から50歳頃 発病してしまうことがあります。
欧米ではこのタイプが多いといはれています。
もうひとつは、脳血管性痴呆症です。脳の血管が切れて、
脳梗塞をおこし、脳細胞が死んでしまったことによりでて
くる「認知症」です。
こちらのほうは症状が段階的に進みます。
(梗塞がおきるたびにびどくなっていきます。)
人格の水準は比較的保たれます。ただときには泣いたり
笑ったり感情の起伏が激しいことがあります。
(これを感情失禁といいます。)
また 脳の細かい毛細血管で梗塞が起きて 気づかない
うちに症状が進んでしまうことがあります。
(多発性脳梗塞)
こちらは 普段から運動したり、食事療法など予防の
手だてはあると思います。
その他としてアルコ−ル依存などの内科的疾患から起こる
ものや、脳腫瘍栄養代謝異常などの脳の構造上の障害から
原因の「認知症」もあります。
上記でも述べたとおり、「認知症」は病気です。
物忘れなどの原因はどこから来ているのか。
わかることで対応なども違ってきます。
「認知症」の予防について
- 「認知症」にならない予防対策としてつぎのようなこと
が考えられます。
1.生活習慣病を予防して、脳血管障害を防ぎましょう。
「認知症」のタイプとして脳血管性痴呆症をあげて
いますが、まずこれの予防として高血圧や糖尿病など
の病気にならないようにつとめることが大事です。
塩分や水分、食生活に注意しましょう。
2.けがや病気によるねたきりにならないように
気をつけましょう。
ねたきりになると、日常の刺激がなくなって
ぼんやりしたり、「認知症」を起こす原因につながり
ます。
またねたきりにならないことは介護者の負担軽減にも
なります。
3.生活環境の急激な変化はさけましょう。
年齢を重ねるうちに高齢者は友人や配偶者の死、
ひっこしなど、さまざまなことを経験しますが、
時にはこのことが「認知症」の引き金となって
しまうこともあります。
家族や周りの人のあたたかい気持ちでそうした不安感や
孤独感、喪失感をカバ−してあげましょう。
4.趣味や生きがいを持って生活にはりを
もたせましょう。
なにもせずにすごしていては脳細胞の活性がなく、
刺激も少なくなり「認知症」になるきっかけを
つくってしまいます。
若いときに習っていた趣味や好きなこと。興味のある
ことをとりいれて生活にはりを持たせましょう。
男性の方で趣味がないというひともいますが、
これまで社会で役割を持ってきた人が多くないですか?
そういうかたは何か役割を与えて生きがいを持って
もらいましょう。
5.「認知症」は早期発見、早期治療が大事です。
日常と違った行動が目立ってきた。おこりっぽくなって
きた。買い物でお金の計算ができないといった症状が
かんじられておかしいなと思ったら主治医に相談し、
また専門医に受診し、CTやMRIなど脳の検査を
受けましょう。
(脱水からの異常や老人性うつ、せん妄といった、
「認知症」ではないけれども認知症症状によく似た
状況が現れる場合があります。)
「認知症」は、脳に障害が起こる病気です。
早期治療、早期対応がとっても大事。
最近おばあちゃん、ぼけてきたねえ。で のんびり
してると どんどん進行をします。
最近、おかしいなあということがおこったら
医療機関の相談をしましょう。
家族が気づく痴呆の初期症状、
- こんなこと、ありませんでしょうか。相談などでの具体例を
挙げてみます。
○同じことを何度も言ったり聞いたりする。
○説明してもすぐ忘れる。
○ものの名前が出てこなくなった。
○置忘れやしまい忘れが多くなってきた。
○以前はあった関心ごとや趣味がなくなった。しなくなった。
○日課をしなくなった。
○だらしなくなった。いつも同じ服を着ている。
○入浴を嫌がるようになった。
○時間や場所の認識ができなくなった。
○うちにかえってこれなくなった。
○計算の間違いが多くなった。お店でかいものができなくなった。
○おつりをまちがえてお客さんに渡してしまう。
○財布や、大事なものが盗まれた。誰かとったという。
○ささいなことで怒りっぽくなった。きゅうに泣き出したりする。
○蛇口やガスの元栓の締め忘れ、トイレの後始末の水を
流さなくなった。
○いきつけのたとえば病院など行き先がわからなくなった。
○テレビを見ていても 関心がなく 理解できない。
○近所のひとの顔がわからない。
どおでしょうか? いくつもあてはまるようならちと黄色信号かと。
かかりつけのお医者さんや 神経内科、精神神経科 老年科
ものわすれ外来 メモリークリニック 脳神経科などの専門の
先生に診察や相談を受けましょう。
まわりのものの対応によっては、痴呆の症状や、問題がおきている
症状が治まったりかるくなったりすることもあります。
