生活不活発病の予防
専門用語的には「廃用性症候群」というようですが生活が不活発な状態を
つづけていると筋力低下や、また認知症やうつ病などのきっかけになります。
最近、介護予防重視のうごきから、これまであまり取り上げられなかった
生活不活発病を予防して介護が進むのを防ぐことが大きな関心となってます。
以前から外出がおっくうになってきたことや、身の回りをするのに
最近できなくなってきたので介護保険の申請をして介護保険サ−ビス
をつかうことが「年をとったから。」とか「病気で体調をくずしたから。」
とおもわれてきました。
でも、じつは、生活が不活発なことが続いたためにできていたことが
できなくなってきた、「生活不活発病」にかかっていることが
原因で、これを改善することが大事なこととなってきたのです。
新潟中越地震の時に、多くの高齢者が長期間避難所生活を過ごしたことで
介護が必要な状態になったということも新聞などで取り上げられています。
■○生活不活発病とは。
生活不活発病 生活が不活発なことが原因で、心身の機能のほとんど全てが
低下することです。学術的には廃用症候群といいます。
生活不活発病から脱却して、高齢者が身体的、社会的に自立した生活を送ることが
できるように、生活機能全体を向上させることが大事になります。
「生活機能」とは、WHOの定義によると人が生きること(生命・生活・人生)を
総合的にとらえる概念になります。次回の介護予防ケアマネジメントには、この
生活機能をとらえることが大きな柱になります。
■生活不活発病になると。
生活不活発病になると、いろいろな弊害がでてきます。| 局所性廃用症候 | 全身性廃用症候 | 精神・神経性廃用症候 |
|---|---|---|
| 間接硬縮 筋力低下 筋持久力低下 高カルシウム尿 尿路結石 皮膚萎縮 褥そう 肺塞栓症 |
心肺機能低下 起立性低血圧 易疲労症 消化器機能低下 食欲不振 便秘 血液量減少 |
うつ傾向 知的活動低下 自律神経不安定 姿勢・運動機能 調節低下 |
いろいろなところで影響がでて、自分でできていたことができなくなってきます。
こうなると生活機能が低下して生活はますます不活発な状態になってしまいます。
■こういうことはありませんか?
外出がおっくうででかけなくなった。いままでできていたことができにくくなってきた。
家事をするのがが難しくなってきた。
家の中でもあるきにくい。つまづく。
てすりがほしいなあってかんじるようになった。
こういうときはもしかしたら生活不活発病になっているかも
しれません。
■生活不活発病にならないために
生活不活発病は毎日の生活をちょっとかえるだけでふせげるしかからないようにすることもできます。
1.まずは自分の生活を見つめ直す。
2.自分でできることは時間がかかっても自分でする。
3.家事が一度にできないときは少しずつ何回も分けて行う。
4.かぜなどの病気の時も必要以上の安静ばかりをしない。
5.家族も家事などできることはしてもらい役割をなくさない。
負担にならない程度に運動をする。
ということが大事になります。
高齢者がいつまでも元気に身体的、社会的に自立した生活を送るために
それぞれが介護予防をおこなうことをしていきましょう。
